デジタル遺産

西武百貨店時代の先輩で大変お世話になった方と

20年ぶりにお会いした事を先日書きました。

「伝説の独身寮の本を書きたい!」

当時のエピソードの取材を兼ねて埼玉の飯能市から

ここ神栖まで足を運ばれました。

「あの時はどうだった?」

「この時の記憶がまったくないけど?覚えてる?」

あーでもない、こーでもない。

再会を期に連日連夜のやり取りです。

この人はいつ寝てるの?

30年間以上連絡を取っていない寮の先輩や同期、後輩なども続々と参戦。

毎日が昔の寮生活時代にタイムスリップしたようで

大変懐かしく、楽しい時間を共有していました。

1つ上の先輩でしたが、誰よりも価値観が合う人で

あふれ出る才能を素直に尊敬してました。

たぶん…嫉妬もしていたと思います。

「正月休みに寮の重鎮の2人、熊本、大分、そして長崎にも取材に行こう!」

と壮大な計画が上がっていた矢先…

12月5日、朝一番に「危篤」との連絡がありました。

「えっ!なんで?」

何が何だか状況もわからないまま病院に駆けつけました。

その段階では、すでに意識がなく…

次の日、亡くなりました。

先日会ったのに…このような事は初めてです。

後からご家族に聞けば、

体はすでにボロボロで数回の手術や入院もされていたとか…

倒れる直前のやり取りでは

「お互い無理がきかない歳になったな。」

「体には気をつけましょうね。ではまた。」

この内容だったもので、2度びっくり。

「本当は体の事知っていて…最後に会いに来てくれたんだ…」

と思うと…

ぐっとくるものがあります。

葬儀でも懐かしい方々に再会しました。

その中でも元寮長が

「不謹慎と言われる方がいらしたら甘んじて受けます」

との前置きで、葬儀に飾ってあった展示品や祭壇などの写真を

元寮生のため、グループだけのサイトに配信してくれました。

数々の答辞が全国から寄せられたのは言うまでもありません。

「ここ2ヶ月間、彼とのSNS上での熱いやり取りがなかったら

後から風の便りを耳にして

『あっそう。面白い奴だったなぁ』で終わっていたかも知れない。

アイツもいい意味でお騒わせ。

あちこちに強烈なマーキングをして風のように去っていったね~」

と合わせて犬のおしっこ写真の投稿が…

「いいね!」ですよね。

みんながみんな本当にその思いでした。

・・・

・・・

今日、いまだに表示されるラインやメッセージを見て

初めての、それも膨大な

「デジタル遺産」をどうすればいいのか…

ここ数日間は「ボ~ッ」として仕事もどこかおろそか。

ハサミで指をケガしてしてしまった

今日この頃です。

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